「仁淀ブルー」とは?
「仁淀ブルー」が何なのか、どこに行けばよいのか、という疑問について、
まずは、「仁淀ブルー」や「仁淀川」について簡単にご紹介いたします。
仁淀ブルーとはどこのこと?
高知県のほぼ中心を流れる仁淀川は、西日本最高峰の石鎚山に源を発し、124kmに渡って土佐湾に流れ着く、四国3大河川の一つです。
国土交通省が発表する「水質が最も良好な河川」に過去10年で8回も選ばれています。
そのリゾート地の海辺を思わせるような透明度、エメラルドグリーンともターコイズブルーとも呼べるような「青」の美しさをネイチャーカメラマンの高橋宜之氏が「仁淀ブルー」と呼び始め、その名が知られていったと言われています。
ですので、「仁淀ブルー」とは特定の場所のことを指しておらず、この川のきれいさを表現した仁淀川のキャッチコピーのようなものです。
特にその透明さが際立つのは、仁淀川の上流にある支流の川です。
数々の支流がありますが、いの町にある上八川川・枝川川・小川川、仁淀川町にある土居川・安居川・中津川のあたりは、特に美しいブルーが見られます。
さらに上流域では、急峻な山間を流れる川が渓谷をつくっており、美しく雄大な景観を楽しむことができます。
仁淀川の魅力は、透明度の高いブルーだけではありません。
仁淀川流域にはカヌー、釣り、バーベキューなど、アウトドアライフを楽しめるスポットや施設も数多くあります。
川の要所には、増水の際に水に沈む欄干のない「沈下橋」が数多くあり、高知を代表とする風景となっています。
なぜ青く見えるのか?
一般的に、不純物の少ない透明な水は、光の波長が長い他の色を吸収してしまい、波長が短い青い光を反射するので、青く見えます。
仁淀川は、急峻な地形で流れが速く、不純物がとどまりにくいうえ、比較的水温が低くて藻が繁殖しにくいため、高い透明度を維持していると考えられます。
また、河川流域には長い年月をかけて押し固められた硬い岩石が多いため、破片や泥が少ないのも特徴です。
その中でも、仁淀川周辺に多い「緑色片岩」という薄い青緑の石たち。川床の石が青みがかっていたり白っぽいものが多いと、より青が映えます。
川底にこの緑色片岩が多くあること、こういった地質の影響も、青く見える要因の一つと考えらます。
川が育む産業も魅力
高知県は古くから和紙に使われる原料の楮(こうぞ)やミツマタの産地としても有名で、仁淀川流域は、越前、美濃と並んで、和紙の三大産地のひとつ、土佐和紙の中核です。
仁淀川の伏流水が紙漉きに最適な水質と豊富な水資源を提供し、高品質な土佐和紙を多く生産することができています。
また、仁淀川流域ではいくつかの酒蔵が長い伝統を繋ぎ、酒を製造しています。
それらの酒蔵では、豊富に湧き出る湧き水を仕込水として使い、古くから酒造りの町として栄えてきました。
仁淀川の湧き水は軟水で、ほのかな甘味があり、優しいのどごしと味わいが特徴です。
3大仁淀ブルースポット
一般に、この「仁淀ブルー」を楽しめて観光地としてある程度整備がされている場所として、当協議会では3つの場所をご紹介しています。
下記それぞれのページで見どころや行き方をご案内しています。
「にこ淵」
https://niyodoblue.jp/feature/detail.php?id=6
「安居渓谷」
https://niyodoblue.jp/feature/detail.php?id=7
「中津渓谷」
https://niyodoblue.jp/feature/detail.php?id=8
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